サービス・商品コマースロボティクス(東京都港区)は9日、企業間取引(B2B)の受発注から販売管理、倉庫管理、出荷までを一体的につなぐWeb受発注の新たな仕組みを開発したと発表した。OMS(受注一元管理)とWMS(倉庫管理)を統合した「コマースロボ」と、中小企業向けクラウドERP「eerp」に実装し、11月1日から正式販売する予定。10月13日から無料トライアルの受け付けを開始する。
新システムは、個別契約に対応する「電子注文書」と、継続契約向けの「見積連動カート」の2つの機能を備える。取引先は専用システムを導入する必要がなく、メールとWebブラウザを使って発注できる。
電子注文書は、電子契約の仕組みを応用したもので、注文内容をメールで送信し、取引先が承認すると注文データと注文書のPDFが販売管理システムに記録される。見積連動カートは、取引先ごとに合意した見積単価を保存し、その価格で繰り返し発注できる仕組み。受注のたびに注文書のPDFも保管する。
物流面では、Webで受け付けた注文情報を販売管理、OMS、WMSへ連携し、倉庫での出荷業務まで一体的に処理できる点が特徴。商品や取引先のマスターデータも統合し、複数システム間でのCSVファイルによる手作業のデータ連携や、重複したマスター管理を減らす。
さらに既存の電子データ交換(EDI)との併用にも対応する。大手取引先とのEDI取引を維持しながら、中小取引先にはWeb受発注を提供するなど、取引先に応じた運用が可能。見積書の作成・送信や社内の送信ワークフロー、取引先ごとの与信管理履歴なども管理できる。
同社によると、2024年の国内B2B取引における電子商取引の割合は金額ベースで約43.1%だが、中小企業が関わる取引ではFAXや電話、メールによる受発注が残っているという。
新機能は「コマースロボ」では「コマロボ受発注」の名称で提供し、Web受発注と倉庫出荷の連動を支援する。「eerp」では見積、販売管理、在庫などの基幹業務と一体で提供する。
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