荷主信越化学工業は15日、米国子会社のシンテック社が塩化ビニル樹脂(塩ビ)主原料のエチレンを生産する工場の建設許可をルイジアナ州の環境庁に申請した、と発表した。
この申請によるエチレンの生産能力は年産50万トンで、シンテック社が既に所有している工業用地に新工場を建設する計画。
建設許可の取得手続きと並行して工場建設関連の投資額、採算性、建設時期などの検討を進めた上で、最終決定する。
シンテック社は、インフラ整備を中心に幅広い用途で使われている塩ビの需要の伸びを補足するため、かねてから原料からの一貫生産体制の構築を進めていた。一貫生産体制をより強固にするため、塩素に続いてエチレンの自社生産の検討を本格化した。