三希サービス（群馬）が破産手続き開始、TDB調べ

M&A帝国データバンク（TDB）は21日、三希サービス（群馬県北群馬郡吉岡町）が今月9日に前橋地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。破産管財人は土坂和也弁護士（前橋市）。破産債権の届出期間は6月3日までで、財産状況報告集会は7月2日午後1時30分から。

同社は2005年4月に設立された貨物自動車運送業者。電子部品メーカーに勤務していた代表が、運送会社のドライバーであった父の紹介により愛知県の運送業者の下請け業者（協力会社）としてスタート。同社の主要顧客である大手プラスチック容器メーカーが生産する容器類の輸送を主に手掛け、11年10月期には売上高1億7100万円を計上していた。

しかし、下請け受注の形態により収益性に欠ける運営を強いられ、債務超過が続き、11年6月には過労防止義務違反などで行政処分を受け、売り上げが急減。さらに、トラック購入に投入した借入金負担が重く、12年9月には金融機関からの借入金が信用保証協会の代弁扱いとなったほか、13年1月には税金滞納などを背景に社有不動産も差押えられ、事業継続が困難な状況に陥ったため同年2月20日までに事業を停止、今回の措置となった。

負債は金融債務が中心で、債権者56人に対して2億7000万円。