ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

国際協力銀行、融資通じて国内造船会社の受注を支援

香港大手海運オペレーターの貨物船18隻購入資金を融資

2014年4月28日 (月)

荷主国際協力銀行は25日、香港系大手海運オペレーターのパシフィックベースンシッピングの英領バージン諸島法人PBヴェッセルズホールディングスに対し、ばら積み貨物船合わせて18隻を購入するための資金として1億7500万米ドル(国際協力銀行分)を限度とするバイヤーズ・クレジット、ローカル・バイヤーズ・クレジットを適用すると発表した。

融資のうち、16隻分はPBヴェッセルズホールディングスが日本の造船4社からばら積み貨物船を購入するための資金として、融資金額1億5210万米ドル(国際協力銀行分)の輸出クレジットラインを設定する一般協定を締結。2隻分は、ツネイシホールディングスの中国法人「常石集団(舟山)造船」が建造するばら積み貨物船をPBヴェッセルズホールディングスが購入するための資金として、2280万米ドル(国際協力銀行分)のローカル・バイヤーズ・クレジットの貸付契約を締結した。

これら融資にはシティバンク銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友信託銀行が協調融資行として参加しており、協調融資総額は16隻分が3億430万米ドル、2隻分が4570万米ドルとなる。民間金融機関融資部分には独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による保険が付保される。

実質的な船舶購入者となるパシフィックベースンは、香港を拠点とする中型ばら積み貨物船で世界最大手の海運オペレーターで、日本の造船会社の造船技術を高く評価し、国際協力銀行の融資を活用することで大型発注を実現した。

国際協力銀行は日本の造船会社の海外現地法人との取引を対象とすることで、日本の造船会社のグローバルな受注力強化・販売拡大を支援するとともに、日本から輸出される船舶にはクレジットラインを活用し、輸出企業各社の個別船舶輸出契約を包括的・機動的に支援する狙い。