認証・表彰物流マッチングプラットフォーム「TRABOX」を運営するトラボックス(東京都渋谷区)は27日、同社と鹿島建設が進める建設物流の共同プロジェクトが、フィジカルインターネットセンター(JPIC)主催の「フィジカルインターネットアワード2026」パイロットプロジェクト部門で優秀賞を受賞したと発表した。建設業界特有の複雑な輸配送構造に対し、実効性のあるデジタル基盤を提示した点が評価された。

▲受賞式の様子(出所:トラボックス)
両社は、利用者限定型マッチング基盤「プライベートトラボックス」を軸に、建設資材輸送の最適化を図る実証を進めてきた。荷主が従来取引のある協力運送会社を優先的に活用し、不足分を同業他社やトラボックスの会員ネットワークへ段階的につなぐ独自ロジックにより、車両確保の確実性を高める。実証では、電話による車両手配工数を1件当たり15分から5分に削減するなど、定量的な成果も確認された。
鹿島建設横浜支店の調査では、協力会社の72.8%が車両手配に課題を抱え、現場社員でも61%が同様の認識を示した。多重下請け構造は運賃の適正化を阻む要因ともなっており、26年4月施行の改正物流効率化法を見据え、構造是正は急務となっている。
今回の取り組みは、荷主から運送会社までをデータで結ぶ「垂直統合」と、企業の枠を越えた「水平連携」を組み合わせ、フィジカルインターネットの社会実装を建設分野で先行させる試み。トラボックスは受賞を機に、鹿島建設との連携を深めつつ、ほかのゼネコンや施工会社、建材メーカーにも参画を呼びかけ、業界横断の標準インフラ化を目指す。将来的には製造業や卸売業など、他産業への展開も視野に入れる構えで、建設物流を起点とした物流改革の行方が注目される。
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