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「ルックウエスト」戦略でアジアから西へ事業展開

SGHD、スリランカの大手フォワーダーを買収へ

2014年5月9日 (金)
左からエクスポランカ社のハニフ・ユソーフCEO、オスマン・カシム会長、SGホールディングス・グローバルの川崎直介社長、SGホールディングスの近藤信明代表取締役。

左からエクスポランカ社のハニフ・ユソーフCEO、オスマン・カシム会長、SGホールディングス・グローバルの川崎直介社長、SGホールディングスの近藤信明代表取締役。

M&ASGホールディングスは9日、海外事業統括会社のSGホールディングス・グローバル(シンガポール)を通じ、コロンボ証券取引所に上場しているスリランカの物流企業「エクスポランカ社」(コロンボ市)の普通株式の過半数を取得すると発表した。

株式取得は相対取引と株式公開買付け(TOB)の2段階で実施し、9日付で相対取引分として発行済株式総数の30%を取得するとともに、公開買付けの手続きに着手した。この株式取得について、SGホールディングスは「友好的なもの」だと説明している。

エクスポランカ社は、本社をスリランカコロンボ市に置き、米国を含む世界18か国49都市に自社拠点を展開するフォワーダー企業。売上高は395億円で、欧州に強力な代理店網を持ち、南アジア諸国ではアパレル航空を軸に事業基盤を整えてIATAランク10位以内に入っている。欧米の大手アパレルメーカーとの取引が売上の8割以上を占める。

SGホールディングスは、「ルックウェスト」を掲げてアジアから西へ向けたグローバル・ネットワークの確立を視野に入れた事業展開を目指しており、エクスポランカ社への出資をステップとして、インド洋経済圏でのプレゼンスを高める狙い。