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タイ戒厳令で物流への影響懸念、混乱は政治限定の見方も

2014年5月21日 (水)

国際タイで20日、戒厳令が発令されたことを受け、現地に進出している企業の間で物流への影響が懸念されている。物流各社がまとめた情報によると、現時点ではバンコク周辺の主要道路で軍の検問が行われているため、通常時に比べて渋滞が発生しているものの、国際物流への影響は確認されていない模様だ。

西日本鉄道国際事業本部によると、20日午後4時時点で、BOI、IC、DFTといった機関は「基本的にすべて平常通り」稼働しており、国際物流に対する影響は確認されていない。

キャセイパシフィック航空のまとめでは、国内のさまざまな地域で検問、交通規制や道路の閉鎖が行われ、これらに伴う交通渋滞が予想されている。同社は「バンコクのスワンナブーム国際空港まで行くには少なくとも3-4時間かかる」との目安を示している。

商船三井ロジスティクスは、タイ法人が現地時間20日正午にまとめた情報として、空港、港湾施設、税関などが通常通り運営されていること、バンコク周辺の主要道路の一部で軍が検問を行い、渋滞しつつあることを伝えている。

また、当面は「タイ政府の機能不全な状態が続く」見通しとなっているものの、混乱は政治面に限定され、市民生活や経済活動への影響は限定的なものにとどまる可能性がある。