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三菱重工、米国で世界最速製函機を20台受注

2014年5月22日 (木)

荷主三菱重工、米国で世界最速製函機を20台受注三菱重工業は22日、傘下の三菱重工印刷紙工機械(広島県三原市)が米国の紙包装材メーカー大手「ロックテン社」から、段ボール箱を製造する製函機を20台受注した、と発表した。

また、韓国向けでも製函機1台と段ボールシートを製造するコルゲートマシン2台を連続受注。三菱重工では「段ボール包装に対する世界的な需要増大を背景に、段ボール製造装置の商談が活況で、世界トップレベルの高い品質と生産性が評価され、大量受注に結び付いた」としている。

ロックテン社から受注した製函機「EVOL 4FGR-100」は、1分間に50箱を製造する、世界最速レベルの速度で多彩な印刷が施されたさまざまな大きさの段ボール箱を、段ボールシートから高い仕上がり精度で製造できる。

インキの交換時間やロス、洗浄水量を大幅に低減する新インキ交換システムを標準搭載するなど、独自の技術とアイデアで高い生産性を実現。10月から2016年4月にかけて出荷する。

ロックテン社は、ジョージア州ノークロスに本社を構え、段ボールやボール紙の包装材を製造・販売している。米国のほか、カナダ、メキシコ、チリ、アルゼンチン、中国にも製造拠点を持ち、従業員数は2万6000人。三菱重工印刷紙工機械は、これまで同社にEVOL 4FGR-100を10台納入している。

一方、韓国向けでは包装材メーカーの1社からEVOL 4FGR-100のほか、コルゲートマシン「SH-400-2500」1台を受注、同機をほかの1社からも受注している。このコルゲートマシンは、1分間に400メートルの速度で段ボールシートを製造することができる。

世界の段ボール生産量は毎年順調に伸びており、コルゲートマシンや製函機の新規導入や更新需要も堅調に推移。特に、自動運転モードの搭載などにより品質を落とすことなく多品種を製造できる装置や、高い省エネ・環境性能を発揮する廃棄物の発生が少なく運転速度に優れた装置の人気が高い。