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三菱重工船舶海洋、アトモス向けLPG船を受注

2015年11月4日 (水)

荷主三菱重工船舶海洋、アトモス向けLPG船を受注三菱重工業傘下の三菱重工船舶海洋(長崎市)は2日、アストモスエネルギー向けに大型LPG(液化石油ガス)運搬船を受注したと発表した。三菱重工船舶海洋が10月1日に発足後、初の受注で、2013年以降にアストモスエネルギー向けとして三菱重工が受注した4隻と同船型。

受注したLPG船は長さ230メートル、幅36.6メートル、喫水11.1メートル。総トン数は4万8300トン(載貨重量トン数5万1100トン)、LPG積載量は8万3000立方メートルで、先に三菱重工が受注した4隻とともに、同社が建造する。

独自の船型を採用したことで、優れた燃費性能とLPGターミナルごとに異なる接続条件への高い適応性を実現。16年前半にも運用開始が見込まれる新パナマ運河を通過できるよう、係船装置なども世界最新の設備を搭載する。

アストモスエネルギーは現在、自社所有の6隻、他社と契約している定期用船15隻を合わせて21隻の大型LPG運搬船を運用しており、このうち自社所有船すべてと定期用船10隻の16隻は、三菱重工長崎造船所で建造した。

同社は年間1000万トンのLPG取扱量を17年までに1200万トン超まで増やすため、LPG輸送体制を拡充していく方針で、今回の造船契約もこの方針を受けたものとなっている。新造船は同社が運航する90年代前半建造船の代替船として就航する。