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神戸製鋼、米国でアルミパネル材の製造拠点を検討

2014年5月27日 (火)

荷主神戸製鋼所と豊田通商は26日、米国で自動車パネル用アルミ板材(アルミパネル材)と自動車熱交換器用アルミ板材(アルミ熱交材)の製造・販売を手掛ける合弁会社の設立を検討する、と発表した。上期中の契約締結を目指し、事業化に向けた検討を進める。

合弁会社はアルミパネル材を中心にアルミ熱交材も合わせて製造・販売する計画で、2017年の稼働開始を目指す。神戸製鋼が製造、品質保証、事業運営を担い、豊田通商は販売面を受け持つ。設備は下工程を中心に検討し、母材は米国で飲料缶用アルミ板材を製造するワイスアロイズ社(アラバマ州)から調達する方向で協議する。

米国では自動車の燃費規制が急速に強化されており、2016年までに11年比で25%、25年までに2倍の燃費改善が義務付けられている。これを背景として自動車メーカーは燃費改善に向けた車体軽量化の動きを加速させており、有力な手段としてアルミパネル材の採用が拡大している。北米のアルミパネル材需要は足下の年10万トンから20年には100万トンを超える市場への拡大が見込まれている。