ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

運輸安全委、フェリー横倒し、運航管理会社の過失指摘

2011年2月25日 (金)

行政・団体2009年11月13日に船長ほか20人が乗り組み、乗客7人を乗せ、コンテナ150本などを積載して熊野灘を南西進中だったフェリー「ありあけ」が、三重県御浜町沖で座礁して横倒し状態となった事故で、運輸安全委員会は25日、事故原因について「高波の危険範囲の状況下を航行していたため、積載貨物が横滑りなどの荷崩れを生じた」とする報告書を公表した。

 

報告書によると、運輸安全委はありあけが高波高の追い波中での危険範囲の状況下を航行していた要因について「船長、一等航海士が、同危険範囲についての知識がなく、また、船長が、本船では追い波中でも大きな動揺を生じたことがなかったことから、追い波に対して強い船であると思っていたことによるもの」と指摘。

 

また、積載貨物が横滑りをしたのは、運航管理者であるマルエーフェリーが「車両区域の甲板に自動車渡船構造基準に定められた過度の移動を防止するための措置を講じていなかったことによるもの」として、原因がマルエーフェリーの過失にあることを示した。

 

■報告書全文(PDFファイル)
http://www.mlit.go.jp/jtsb/MA2011-2-2_2009tk0012.pdf