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運輸安全委、徳島沖フェリー事故で報告書公表

2015年9月24日 (木)

事件・事故運輸安全委員会はこのほど、昨年7月に徳島小松島港東方沖で沖ノ瀬に乗り揚げたフェリー「おーしゃんいーすと」の事故報告書をまとめ、公表した。

この事故は、徳島小松島港から京浜港東京区に向けて東進中の2014年7月18日12時5分ごろ、徳島小松島港東方沖の沖ノ瀬に乗り揚げたもので、右舷船底部に破口、凹損など、積載していた乗用車に濡損などをそれぞれ生じた。死傷者はいなかった。

事故当時、フェリーは100隻の漁船群の中を東進していたが、報告書では原因について「前路の3組目『3隻が1組となった2艘シラス船びき網漁船』(バッチ)を左転して回避する際、船位の確認を行っていなかったため、沖ノ瀬に向かって航行していることに気付かず、沖ノ瀬に乗り揚げた」ことから発生したと推定している。

報告書の公表を受け、同フェリーを運航していたオーシャン東九フェリーは「事故調査報告書で指摘されたことを踏まえ、独自の安全対策も併せて実施するとともに、社員一人一人が安全意識の向上を図り、事故ゼロを目指して行動する」とのコメントを発表した。

■事故報告書
http://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2015/MA2015-10-1_2014tk0013.pdf