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クラリオン、中国集中回避へタイに新工場

2011年2月28日 (月)

荷主クラリオンは、ASEANでのビジネス拡大と中国生産一極集中のリスクヘッジを目的に、タイに新工場を建設するとともに営業拠点の拡大を行う。新工場では、インド・欧州向けなどの輸出拠点としても活用し、関税のメリットも享受する。

 

同社45%出資の持分法適用関連会社であるクラリオン・マレーシア社の子会社、サイアム・シーエム・エレクトロニクス社の増資に伴う発行新株式を引受け、連結子会社化する。増資額は、2年で6億バーツとする計画で、このうち同社の引受け額は5億1500万バーツ。

 

サイアム・シーエム・エレクトロニクス社をクラリオングループの新たな拠点とし、クラリオンマレーシア社の販売力、開発力、部品調達力を活用しタイでの生産・販売事業の強化・拡大を図る。計画は経済環境の悪化で2年前に一旦凍結していたが、自動車メーカー向けOEM新商圏の獲得、新需要の拡大に伴いこれを再開するもの。

 

サイアム・シーエム・エレクトロニクス社は、新社名を「クラリオンアジア(タイランド)」とし、増資資金によりタイのラヨン県イースタンシーボードIIに新工場を建設、2012年4月から操業開始する。タイ国内販売向け、インドなど輸出向けカーオーディオ・カーナビゲーションなどを中心に、12年には年産90万台、16年には200万台の生産・販売を目指す。