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日本製粉、福岡工場に2万トンの原料サイロ新設

2014年6月25日 (水)

フード日本製粉、福岡工場に2万トンの原料サイロ新設日本製粉は25日、博多港箱崎埠頭に立地している福岡工場に2万トンの原料サイロを新設する、と発表した。

製粉事業でコスト競争力の強化を図るため、100億円を投じて自社原料サイロの備蓄能力を10万トン引き上げ、30万トンとする計画の一環。

同社は2012年10月に神戸甲南工場の製粉ラインの増設、原料サイロ(2万3000トン)の新設、14年3月には千葉工場原料サイロ増設(2万5000トン)を計画通り実施・完工しており、この後は神戸甲南工場(第2期)、知多新工場と段階的に着工する計画。完成後は製粉企業として自社保有小麦サイロの収容力で業界トップとなる。

現行の福岡工場の製造能力は日産600トンで、九州地区最大の小麦粉供給能力を備えているが、原料サイロの新設によって供給能力をより強固にする。また、同社は博多港サイロに隣接する東福製粉との経営統合に合意しており、このM&Aと併せて九州地区で製粉事業の拡大・強化を図る。

国内で消費される小麦の90%は海外から輸入されており、10年10月からは小麦の国家備蓄を政府から民間の製粉会社が肩代わりする制度に移行していることから、国内製粉会社は臨海地域に小麦を保管する自社サイロの増設が急務となっていた。

■福岡工場原料サイロの新設概要
建設内容:原料サイロ、附属設備
収容量:2万トン
場所:福岡工場敷地
着工:2014年12月
設備投資額:20億円