拠点・施設大塚商会(東京都千代田区)は7日、東京都大田区で8月に物流センター「東日本物流センター」を開設すると発表した。
新センターは首都圏の受注量拡大に対応するため、京浜島にあった物流拠点を移転・拡充するもので、オフィスサプライ通販事業「たのめーる」を首都圏で地域に密着したサービスとして展開できるようにするほか、IT機器関連商材の全国的なハブ機能を備え、商品供給品質の向上を目指す。
物流拠点として最重要とされる輸送導線を優先し、環状7号線から東京ベイブリッジへの主要道路沿いに建設。首都高速湾岸線、首都高速1号線へも近いことから、同社は「都内屈指の流通拠点が実現できた」としている。
館内には、全長4000メートルの最新商品搬送設備を導入、折りたたみコンテナ自動組み立て機やラベル自動貼り付機などを設置し、省人化や品質向上、出荷スピード向上を図った。これらにより、出荷能力は既存の同社拠点の2倍以上に向上するほか、京浜島の旧拠点に比べて搬送設備の電力使用量が半減。
出荷用DPS(デジタルピッキングシステム)を導入し、作業者のスキルに頼ることのない作業環境を実現、作業効率を大幅に向上させた。
倉庫内の全照明に同社が取り扱うLED照明を6000個採用し、年間で49万kw、CO2換算で190トンの削減効果を見込む。建物の免震構造やネットワークの二重化など最新のBCP機能も備える。