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ボーイング調べ

2033年までの新造航空機需要、7割が単通路機

2014年7月11日 (金)

荷主ボーイングは10日、今後20年間で新造機の需要が3万6770機、5兆2000億ドルに拡大するとの市場予測結果を発表した。同社が昨年行った市場予測よりも4.2%増加した。

デリバリー先は中国を含むアジア太平洋地域が中心で1万3460機になると予測。北米が7550機、欧州7450機、中東と南米がそれぞれ2950機、ロシア・CISが1330機、アフリカ1080機と続く。

今回の予測が前回を上回った大きな要因として、「単通路機(ナローボディ)市場でLCCの参入が続き、最も活発な動きをしながら最速で市場全体が拡大していく」ことを挙げた。単通路機の新造機需要は2万5680機で、需要予測機数全体の70%を占めるという。

民間航空機部門のマーケティング担当バイス・プレジデント、ランディ・ティンゼス氏は「受注やデリバリーの機数を基にすると、単通路機市場の中心となるのは160席クラスと見込んでいる。運航での柔軟性や効率性を兼ね備えたこのクラスの航空機需要が高まることは確実で、次世代737-800型機や737MAX8は、収益拡大に向けた最大のビジネス機会を航空会社に提供するだろう」と説明。

新造双通路機の需要は8600機と予測しており、787-8、787-9ドリームライナーなど200-300席クラスの小型ワイドボディ機が主流になると試算。市場のニーズが大型機から787-10型機や777Xといった効率性の高い双発機に移行する傾向が継続していると指摘した。