調査・データボーイングがこのほど発表した世界航空貨物市場予測によると、今後20年間の航空貨物輸送量は年率4.2%で拡大し、2035年までに新造貨物専用機930機と改造貨物機1440機の需要が生じるとみている。
航空貨物市場成長の主要因はeコマース市場で、2020年までに3兆6000億ドルの規模にまで成長する見込み。さらに、中国のエクスプレス便市場が引き続き拡大し、5年間で取扱件数は55%、売上高は39%増加すると予測。
ここに世界貿易量の継続的な復調が重なることで、2035年までに世界の航空貨物機のフリートに2370機が加わり、現在の70%増の規模になるとみられる。内訳は、新造貨物機の大型機が550機、中型ワイドボディ機が380機、旅客機からの改造貨物機のワイドボディ機が400機、中型機が1040機。