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サプライチェーン企業トップ25、アップルが3年連続1位

2010年6月24日 (木)

国際米国の調査会社ガートナーは23日、サプライチェーンへの取り組みを評価する企業ランキング「2010サプライチェーン・トップ25」を発表した。今回の調査で1位になったのはアップルで、総合スコア8.21は2位のP&G(総合スコア5.91)を2.3ポイント引き離した。調査はガートナーの子会社AMRリサーチが行った。

 

アップルはの1位は3年連続で、AMRリサーチのアナリストは「アップルは消費者の体験を重視し、消費者へのサービス提供を第一に考えることからはじめ、そのためのネットワークを構築することで、サプライチェーンをバリューチェーンに変革する新たな道を切り開いた」と評価している。

 

AMRリサーチによる評価はP&Gに次ぐ508ポイントとなったものの、同業他社による評価が突出して高く、在庫回転率も60.7と、同業のデル(5位)の47.4を大きく上回った。

 

2位のP&Gは、「もともとサプライチェーンにおける需要主導の原則を唱えたパイオニア的存在であり、新製品のアイデアの最低50%をイノベーション・ネットワークの使用による外部リソースから得るなど、新たな分野でもリーダーシップを築くための足がかりを固めている」として、高評価を得た。

 

3位にはシスコ・システムズがランクインし、トップ10にはウォルマート、デル、ペプシコ、サムソン、IBM、リサーチ・イン・モーション、Amazon.com――が続く。

 

AMRリサーチでは「自社独自のサプライチェーン戦略の策定にかかわるリーダー各社からのヒントは、まず外部、具体的には顧客からスタートして取引先のネットワークへと戻っていくことを通じて、高い収益を手にできる機会がより多くなる。あらゆる状況に対応できる単一解などないということを理解した上で、現在自社にいくつぐらいのサプライチェーンのタイプが存在するのかを明確にし、それぞれに適した対応を計画する必要がある」と話している。

AMR Research『Supply Chain Top 25 for 2010』