財務・人事ハマキョウレックスが30日に発表した4-6月期決算は、貨物自動車運送事業部門で11.3%の減益となったものの、物流センター事業(3PL事業)の利益が3割超の伸びとなったことから、全体の営業利益は20.8%増の16億600万円となった。
物流センター事業部門は、売上高107億4200万円(1.9%増)、営業利益12億8800万円(32.6%増)を計上。一部の荷主向け業務で、消費税増税後の在庫補充などで物量が増加したほか、前年度までに受託したセンターが段階的に業績に寄与した。
また、組織体制を見直して新たに支社制度を導入し、毎週定例的に部長会を実施しはじめた取り組みにより、管理、運営などの意思決定が迅速になり、業務効率化が進んだ。
同事業では期間中に4社の物流を新規受託。前期受託した2社を含め、6社のうち2社が稼働しており、残る4社は7月以降の稼働を目指し、準備を進める。新規受託による増加と既存荷主の減少により、物流センターの総数は76センターとなった。今期2件の物流センターを建設する計画。
貨物自動車運送事業部門は、燃料価格の高騰が損益を圧迫し、売上高117億9200万円(0.8%増)、営業利益3億1700万円(11.3%減)と利益が減少した。同社は今後、運賃単価の料金交渉を継続することで収益の安定化に努める。
通期は売上高920億円(前期並み)、営業利益65億円(9.9%増)、最終利益34億円(10.9%増)を見込む。軽油単価の変動による影響は、1リットル当たりの単価1円の変動で年間3200万円の影響となる。また、借入金の変動による影響は、金利0.1%の変動で年間2000万円の影響額となる。
[ハマキョウレックス]2015年3月期第1四半期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期第1四半期 | 2014年3月期第1四半期 | 増減 | |
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売上高 | 22,534 | 22,245 | 1.3% |
営業利益 | 1,606 | 1,329 | 20.8% |
経常利益 | 1,729 | 1,369 | 26.3% |
当期純利益 | 996 | 721 | 38.2% |