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極東開発、簡易移送型トランスヒートコンテナの実証試験開始

2014年8月6日 (水)

調査・データ極東開発、簡易移送型トランスヒートコンテナの実証試験開始01極東開発工業(兵庫県西宮市)は6日、三機工業、三重中央開発と共同で、三重県で簡易移送型トランスヒートコンテナを用いた実証試験を開始した、と発表した。

簡易移送型トランスヒートコンテナは、2011年度に環境省「地球温暖化技術開発等事業」に「簡易移送型潜熱蓄熱システムの開発」として採択され、3年の開発期間を経て4月から実証試験を開始しているもので、実証試験は9月末に終了し、10月から開発技術の普及に向けた営業を開始する。

極東開発、簡易移送型トランスヒートコンテナの実証試験開始02実証試験では、三重県伊賀市の三重中央開発エネルギープラザから発生する焼却排熱を小型トランスヒートコンテナに蓄熱し、産業廃棄物収集運搬車として利用されている脱着ボデー車(フックロール)を用いて10キロ離れた温泉宿泊施設「ヒルホテルサンピア伊賀」まで運び、給湯用熱源として利用している。

この開発は、従来のトランスヒートコンテナ(標準で24トン)に比べて総重量を10トン以下に小型化し、フックロールで運搬できるようにすることで、廃棄物収集ネットワークの中に排熱供給事業を組み込めるようにしたもの。

効率的な熱輸送によるランニングコストの低減と、小型化・簡易化で従来のインフラを利用しながらイニシャルコストの低減を図り、排熱を利用しやすくすることで温暖化ガス削減に貢献することを目的としている。

今後は、廃棄物焼却施設などから発生する排熱を有効利用し、温暖化ガス削減に役立つ技術の一つとして、3社が協力しながら早期の市場導入を目指し、自治体や民間事業者などへの営業を強化していく。