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船種問わずあらゆる海域でバラスト水対策を実現、「レトロフィットにも最適」

日本郵船、新開発のバラスト水処理装置が国交省の承認取得

2014年10月22日 (水)

ロジスティクス日本郵船、新開発のバラスト水処理装置が国交省の承認取得日本郵船は21日、同社グループの日本油化工業(横浜市中区)が片山化学工業研究所(大阪市東淀川区)と共同開発したバラスト水処理装置「スカイ・システム」が国土交通省の承認を受けたと発表した。

スカイ・システムは、バラスト水を船内タンクに注水する際、高い殺滅力を発揮する一方で活性物質の分解が早く、環境に優しい特長を持つ薬剤「ペラクリーン・オーシャン」を自動注入し、バラスト水中の海洋微小生物やバクテリアを処理する装置。

世界で初めて海水、汽水、淡水に加えて氷冷温域での作動検証に成功、あらゆる海域でバラスト水の漲(ちょう)水、排水を行えるようになる。

船種を問わずバラスト漲排水に対応できるほか、システムの主要機器を一体化したシンプルな構成にすることで、本船の大規模改装が不要となる。これにより、ドック入りせずに運航中に簡単に搭載でき、メンテナンスが容易で省スペース・省電力のバラスト水対策を実現する。

日本郵船では「設置工事費用が抑えられるだけでなく、不稼働期間も最小限に抑えることができるため、就航船のレトロフィットにも最適な画期的なバラスト水処理装置」と説明している。