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常石造船、既存船へのバラスト水処理装置搭載を施工

2015年4月17日 (金)

荷主常石造船は17日、既存船へのバラスト水処理装置の搭載工事(BWMSレトロフィット工事)を常石工場で初めて施工したと発表した。

2013年に子会社で建造した18万載荷重量トンのばら積み貨物船に搭載したもので、3月3日にドックへ入渠し、同月20日に工事を完了、テストを実施した後、23日に出港した。

バラスト水処理装置の既存船への設置は、国際海事機関(IMO)が生物多様性を保全するため、バラスト水管理条約を採択したことで要求される工事で、30か国の批准と船腹量の合計が35%を越えた日から1年後に発効する。現在、44か国がバラスト水管理条約に批准し、その合計船腹量は32.86%に達している。

同社は市場規模が2兆円から3兆円といわれるBWMSレトロフィット工事の市場を開拓するため、容量や設置スペースに応じ、メーカー性能比較、改造費やライフサイクルコストを算出。運航スケジュールに沿って経済性を考慮したBWMSレトロフィット工事を手がけていくとしている。