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日本の建築物としては09年以来5年ぶり

GLP三郷III、物流施設初のULIグローバルアワードを受賞

2014年10月24日 (金)

認証・表彰グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は24日、マルチテナント型大型物流施設「GLP三郷III」(埼玉県三郷市)が、2014年「ULI Global Award for Excellence」を受賞したと発表した。

同賞は、1936年に米国ワシントンD.C.で設立された不動産開発・土地利用の研究・教育団体「ULI」(アーバンランドインスティテュート)が主宰しているもので、建築物を対象とし、この分野で世界的に権威のある賞とされている。

14年は200件のプロジェクトの中からGLP三郷IIIを含む13件が選出された。評価はグッドデザイン、リーダーシップ、地域貢献度、イノベーション、環境保全、社会ニーズ対応、財政的成功――などのポイントが高い基準に達している不動産プロジェクトから選ばれる。

GLP三郷IIIは「環境を配慮すると同時に事業の継続性と効率性を実現した最先端の物流施設」との評価を受けた。物流施設単体の受賞は、79年に同賞が始まって以来初めてで、日本のプロジェクトとしては09年以来5年ぶり。過去には「丸ビル」「六本木ヒルズ」「東京ミッドタウン」などが受賞している。

GLP三郷IIIは、13年5月に埼玉県三郷市に竣工した延床面積9万5000平方メートルの先進的物流施設で、稼働率は100%。国内の物流施設として初めて「LEEDプラチナ」認証を取得した。

地上5階建てで各階に大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイ2基を備え、国土が限られている日本の土地の有効活用を実証した。また、地震による揺れの75%を吸収する免震装置や、屋根にソーラーパネルを設置するなど、先進的な特徴を備えている。

バックアップ電源設備、地下水供給設備、全館LED照明の採用のほか、カフェテリアやシャワーを設置し、ビジネスの継続性も確保。500人以上が働く「安全で快適な環境」を提供している。