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15年中に首都圏で4施設着工

野村不動産、千葉・柏で2棟目の物流施設開発

2014年11月6日 (木)
野村不動産、千葉・柏で2棟目の物流施設開発

▲ランドポート柏沼南I(仮称)

拠点・施設野村不動産は5日、物流施設事業「ランドポート」シリーズで千葉県柏市鷲野谷に「ランドポート柏沼南I」(仮称)の開発用地を取得したと発表した。

同エリアでは、「ランドポート柏沼南II」(仮称)の開発用地を3月に取得済みで、柏沼南Iとともに、マルチテナント型の高機能な大規模物流センターとして開発計画を進める。

開発用地がある柏市沼南工業団地は、都心から30キロ圏内、常磐自動車道柏ICから12キロに位置し、高速道路や近接する国道16号線などの幹線道路を利用することで、首都圏全域への広域配送が可能。物流業務を24時間運営できる工業専用地域に属しており、専用バスを運行して広域からの雇用確保にも配慮する。

野村不動産、千葉・柏で2棟目の物流施設開発

▲ランドポート柏沼南II(仮称)

柏沼南I、IIともに1フロア5000坪を確保した3階建てとする計画で、柏沼南Iは1階両面トラックバース、柏沼南IIは1階と2階にトラックバースを設置、運送機能の拡充を図る。また、余剰容積を残していることと、梁下有効高さ6.5メートルの空間により、メザニン床の設置が可能。季節波動による庫内荷物の増加や将来的な拡張性を備えた建物計画としている。2物件ともに分割にも対応し、2500坪から1万5000坪まで柔軟な賃貸区画を利用できる。

庫内は余裕のある梁下有効高を確保し、11メートルスパンを採用することで荷物の保管効率を高める。さらにメザニンラックの設置が可能な空間設計によって、顧客の荷物量に応じた柔軟な保管を実現することができる。

環境面では、倉庫内を含めた全館にLED照明を採用するほか、物流施設の屋根を活用した太陽光発電システムを導入。施設内ワーカーへ配慮したアメニティスペースとして、休憩や食事ができる「カフェテリア」も計画している。

ランドポートシリーズは首都圏で6棟、合計延床面積9万5000坪が100%稼働しており、15年1月に竣工する「ランドポート厚木金田」(延床面積1万1700坪)もテナント契約済みとなっている。

15年中に着工する施設としては柏沼南の2施設のほか、「八王子II」と「岩槻」を計画、既に荷主、物流会社と協議を開始。今後は「首都圏・中部圏・関西圏を中心にシリーズ展開を加速する」としている。

ランドポート柏沼南I(仮称)計画の概要
事業主:野村不動産
環境対応:全館LED照明、太陽光発電
所在地:千葉県柏市鷲野谷1027番5
梁下有効高:1階5.5m、2・3階6.5m
敷地面積:2万8028.12平方メートル(8478.50坪)
メザニン床:設置可(2000坪)
延床面積:4万9523.8平方メートル(1万4980.94坪)
アメニティ:施設内ワーカー向け「カフェテリア」
構造・規模:S造、地上3階
BCP対応:非常用発電機設置可、備蓄庫
工期:2015年2月着工、2016年1月末竣工
その他:施設専用送迎バス、駐車場100台

ランドポート柏沼南II(仮称)の計画概要
事業主:野村不動産
環境対応:全館LED照明、太陽光発電
所在地:千葉県柏市沼南中央土地区画整理事業地内20街区
梁下有効高:1・3階6.5m、2階5.5m
敷地面積:3万64150平方メートル(1万1015.54坪)
メザニン床:設置可(5000坪)
延床面積:5万4113.67平方メートル(1万6369.39坪)
アメニティ:施設内ワーカー向け「カフェテリア」
構造・規模:柱RC+梁S造、地上3階
BCP対応:非常用発電機、備蓄庫
工期:2015年4月着工、2016年3月末竣工
その他:施設専用送迎バス、駐車場150台