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JFEエンジニアリング、独プラントエンジニアリング企業を買収

2014年11月6日 (木)

荷主JFEエンジニアリングは6日、ドイツのプラントエンジニアリング企業「スタンダードケッセル・バウムガルテグループ」(SBグループ)を傘下に持つ「スタンダードケッセル・パワーシステムズHD社」(デュイスブルグ)の全株式を取得すると発表した。

SBグループは、バイオマス発電プラント、廃熱回収発電プラント、燃料焚発電プラントなどの設計・建設を行うスタンダードケッセル社(1925年設立)、廃棄物発電プラントの設計建設を行うバウムガルテ社(35年設立)、メンテナンスサービス企業を傘下におくSBサービスHD社(08年設立)で構成。欧州を中心に、幅広い燃料に対応する高度な燃焼技術に基づいた高効率の発電プラントの実績を多く持つ。

JFEエンジニアリングは、廃棄物発電プラントで、ストーカ炉や高温ガス化直接溶融炉など、国内を中心に累計350基以上の実績があり、バイオマス発電プラントでは循環流動層ボイラを用いた大型プラントを全国に建設。各国で廃棄物発電プラントやバイオマス発電プラントのニーズが高まっていることから、この分野でのグローバル化を進めている。

今回の株式取得により、世界各地で事業展開を加速。SBグループが得意とする1000t/d規模の大型プラントを含め、顧客ニーズに適した幅広いエンジニアリング提案を進める。

また、欧州・中東地域では、独自技術の高温ガス化直接溶融炉による廃棄物処理の計画・設計から建設までフルターンキーで請負う体制が整う。

安定して発電できる再生可能エネルギーとして注目されているバイオマス発電プラントでは、ストーカ式による同社の技術を加えることで、より幅広い出力レンジのラインナップで需要に対応する。