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TSR調べ、負債59億、再生中の運送業・マルヒデが破産へ

2011年4月20日 (水)

話題東京商工リサーチ(TSR)が19日に発表した倒産速報によると、2008年10月28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、翌年4月21日同地裁より再生計画認可決定を受けていたマルヒデ(東京都足立区)は今月5日、東京地裁から再生手続廃止、保全管理命令を受けた。

 

保全管理人には上田智司弁護士(上田法律事務所、千代田区)が選任された。5月中にも破産開始決定が下る見込みで、民事再生法の適用申請時の負債総額は約59億円。

 

住宅設備業者を主な得意先として、住宅設備機器、建材、食品、調理器具、家具などの運送業務を全国展開し、ピーク時の07年3月期には年商約61億8500万円をあげていた。

 

しかし、その後は景気低迷に伴う受注減少で20年3月期の年商は約55億6100万円にとどまったほか、営業所や車両への設備投資負担、燃料代の高騰などで損益面も悪化し資金繰りはひっ迫。自力再建を断念し、関連の第一通商(埼玉県川口市)とともに東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同地裁より再生計画認可決定を受けていた。

 

ところが、スポンサーの決定が難航した上、業績も計画を大幅に下回るなどの経緯から再生計画の遂行は困難と判断され、今回の措置となったという。