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川崎汽船、重量物船で初の洋上風力向け作業

2014年12月2日 (火)

ロジスティクス川崎汽船、重量物船で初の洋上風力向け作業川崎汽船は1日、同社の重量物船子会社「SALヘビーリフト社」が同社初となる洋上風力発電関連の作業をバルト海で完了した、と発表した。

この洋上オフショア作業は、スペインのエネルギー企業イベルドローラ社が進めるバイキング洋上風力発電所の建設に向けたもので、ドイツの建設大手・ビルフィンガー社が請け負った洋上風力発電設備に関連している。

建設に先立ち、海底への環境影響を測定するため、SAL社の本船LONEが9本のパイル(杭)を水深35メートル前後の海底に打ち込み、港からの輸送を含めて単独で行った。

SAL社はこれまでにもインド沖のプロジェクトで海中での機材の受け渡しを行う、ナイジェリア沖のFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)機器モジュールの交換など、オフショア作業を実施。

DPシステム(自動船位保持システム)を備えた本船LONEと本船SVENJAの竣工後にオフショア作業へ本格参入を果たし、13年にはオランダのデルフトにSALオフショア社を設立、オフショア関連の受注に注力してきた。両船の竣工後、地中海で海底パイプライン設備の設置、スコットランド沖で潮力発電機の設置作業などを行っているが、今回のパイリング作業はSAL社としては初の洋上風力向け作業となった。