愛知製鋼、本社工場とタイにクランクシャフト鍛造設備

荷主愛知製鋼（愛知県東海市）は10日、クランクシャフト鍛造用の同型4500Tプレスを本社鍛造工場とタイの鍛造子会社「アイチ・インターナショナル・タイランド」（チョンブリ県）にそれぞれ建設、来年4月から稼動を開始すると発表した。

同社の本社鍛造工場は、主力品種の中大型エンジン用クランクシャフトの製造を中心に運営してきたが、プレス設備の老朽更新時期に合わせて小型・軽量クランクシャフト製造に適したダウンサイズプレスの設備更新を行う。

これにより、自動車マーケットの省燃費化・低コスト化ニーズに対応し、品種の軸足を中大型から中小型へとシフトしていく。

また、ASEANの中・小型エンジンの現地生産需要が伸びていることを受け、ほぼ同時期にアイチ・インターナショナル・タイランドに同型プレスを新設。9日に竣工式を行った。

立ち上げは、トヨタIMV搭載のディーゼルエンジン用クランクシャフトによって生産を軌道に乗せ、今後はトヨタグループ以外の農機・建機を含めた幅広いユーザーにも対応する。同型機による2拠点生産のメリットを活かし、安定品質とグローバルバックアップ体制をベースとして、顧客の多拠点化に合わせた供給機能を提供する。