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負債総額29億円

東京地裁、日信運輸など2社の破産手続き開始決定

2014年12月11日 (木)

M&A東京商工リサーチは11日、日信運輸(東京都大田区)、関連会社の大成梱包(同)が3日に東京地裁から破産開始決定を受けたと発表した。負債は日信運輸が債権者8人に対し15億円、大成梱包が債権者10人に対し14億円で、2社の負債合計は29億円。

日信運輸は東京都港区で設立され、2011年11月現在地に移転。同業大手の下請けとして一般小型貨物自動車運送業を行い、10年12月期に売上高11億9000万円を計上した。

しかし、同期に採算が悪化していた長距離運送事業から撤退し、35人の人員削減を行うとともに減車も実施、特別損失を計上して5000万円の赤字に陥った。12年12月期は、事業見直しにより損益改善を進めたが、急激な燃料価格の高騰から利益が悪化。売上が伸び悩むなか、業績回復の見通しが立たないことから事業継続を断念。関連会社で梱包事業を行う大成梱包も連鎖して今回の措置となった。

破産管財人には和智洋子弁護士(東京都千代田区)が選任された。両社の債権届出期間は15年1月5日まで、第1回債権者集会は2月26日午前11時より。