オリエンタルランド、野菜自社生産拡大へ山梨県に農園開設

産業・一般オリエンタルランドは15日、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーで使用するトマト、ミニトマト、パプリカを2017年度から自社生産できるようにするため、山梨県北杜市の3ヘクタールの土地に野菜農園を開設する、と発表した。

農園では室温、湿度、二酸化炭素濃度などの環境を制御するシステムを用いた太陽光利用型の植物工場を設置し、年間250トンのトマト、ミニトマト、パプリカを季節や天候にかかわらず安定的に生産する。

北杜市は国内の中でも長い日照時間と昼夜の寒暖差が特徴で、高品質な野菜類を生産でき、舞浜に近いことから完熟状態のものを高い鮮度で東京ディズニーリゾートへ供給できる。

同社は既に今年度から千葉県袖ヶ浦市で野菜類の自社生産を開始しており、北杜市の農園と合わせたトマト、ミニトマト、パプリカの総生産量は、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの飲食施設の年間使用量を十分に満たすという。

今後は品目の拡大や他地域での展開を含め、東京ディズニーリゾートで使用する野菜類などの自社生産に向けた研究開発に取り組み、「食体験を通じた東京ディズニーリゾートの価値の向上に努める」としている。