ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

経産省調べ

1-3月鋼材需要見通し、物流倉庫需要堅調も減少

2014年12月25日 (木)

調査・データ経済産業省は24日、2015年1-3月期の鋼材需要見通しを公表した。鋼材需要量は10-12月期に比べて0.6%増えるものの、前年同期比では1.3%減の2451万トンとなる見通し。

国内建設部門の需要は、季節的要因で10-12月期よりも3.1%減少し、消費税増税前駆け込み需要の反動で、前年同期比でも3.5%減少する。土木部門は予算執行前倒し効果の剥落で前期比(5.1%減)・前年同期比(8.3%減)がともに減少。建築需要も物流倉庫建築は堅調なものの、前期比は0.6%減、前年同期比では2.8%減少すると見ている。

また、国内製造部門の需要は、前期比が1.7%増、前年同期比は3.5%減少する。前期比では自動車(2.9%増)や電気機械(5.7%)向け需要が季節的要因で増加。前年同期比では造船需要(2.4%増)は増加するものの自動車需要(4.5%)が減少。産業機械は工作機械などが設備投資の増加に伴い増加するものの、建設機械が排ガス規制前駆け込み需要の変動で減少し、産業機械全体では横ばい(0.2%増)になる。

鋼材輸出は、前期比はエネルギー関係の案件差などで2.4%増。普通鋼材輸出はアジアへの過剰供給が続き、国内需要が優先されたなどで、前年同期は3%増となる。

今期の粗鋼需要量は2730万トン。前期比で2%減少、前年同期比では1%減少と2期連続で前年同期を下回る見込みで、14年度は1億1071万トンで、前年度比0.7%減となる見込み。