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【決算】共栄タンカー、用船差立先倒産で収益悪化

2011年5月13日 (金)
2011年3月期連結(単位:百万円)
 2011年3月期2010年3月期増減率
売上高11,08211,0610.2%
営業利益1,0051,083-7.2%
経常利益179352-49.0%
当期純利益65197-66.7%

M&A昨年12月にハンディマックス型新造ばら積船「KT ALBATROSS」を竣工時売船した上で借船、ことし3月にはパナマックス型新造撒積船「KT BIRDIE」が竣工するなど、船隊構成の整備・充実を図った。しかし、「KT ALBATROSS」の用船差し立て先である韓国の海運会社「Korea Line Corporation」が、日本の会社更生法に相当する法定管理となり、3月に同船の定期用船契約が途中解約となった。

 

この結果、契約途中解約に伴い発生した未回収債権(定期貸船料)に対する貸倒引当金計上などにより、営業利益が10億500万円(前期比7700万円減)となり、経常利益は1億7900万円(前期比1億7300万円減)となった。特別利益に船舶売却益、投資有価証券売却益、特別修繕引当金の取崩額を計上、特別損失に「KT ALBATROSS」の用船契約解約によって今後発生することが予想される損失見込額を用船解約損失引当金として計上したため、当期純利益は6500万円(前期比1億3100万円減)となった。

 

今期は、4月竣工のMR型石油製品運搬船、8、10月に連続して竣工予定の5万8100トン型ばら積船2隻が船隊に加わることなどから、増収を見込む。利益面は、用船契約を解約されたばら積船2隻で現下の低調な用船市況を勘案したことによる採算悪化のほか、入渠予定船が4隻、船員費・潤滑油費などの船費も上昇傾向にあること、新造船の金利負担が増加することなどから、連結ベースで売上高126億円、営業利益9億5000万円、経常利益0円、純利益0円となる見通し。今期の為替レートは1米ドル85円を想定している。