ロジスティクス共栄タンカーが8日発表した前3月期決算は、円安効果やコスト削減の取り組みにより17%の営業増益となった。
今後の損益改善を図るため、市況に比べて割高となっているばら積船1隻の定期用船契約の期限前解約を昨年11月に行い、収益基盤の強化、船隊構成の整備・充実に注力。
海運業はVLCC「KOU-EI」を海外売船。運賃収入は減少したものの、前期に竣工した新造船VLCC1隻、ばら積船1隻がフル稼働したことで貸船料収入が18億2200万円増え127億800万円となった。前期竣工船2隻がフル稼働したことにより船費が増加したが、自社運航に投入していた「KOU-EI」の売船で運航費が減少し、営業利益は18億100万円となった。
特別利益として海外売船に伴う売却益など9億8300万円を計上した一方、特別損失として定期用船するばら積船1隻を期限前解約したことに伴う違約金9億1000万円を計上。最終利益は6億5400万円となった。
今期は売上高125億円、営業利益18億円、最終利益6億円を見込む。
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
---|---|---|---|---|
売上高 | 12,708 | 12,697 | 0.1% | |
営業利益 | 1,801 | 1,539 | 17.0% | |
経常利益 | 1,063 | 686 | 54.9% | |
当期純利益 | 654 | 447 | 46.1% |