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15年3月期第3四半期決算

センコー、M&A積極化で22%の増収、営業益11%増

2015年1月30日 (金)

財務・人事センコーが30日に発表した2014年4月から12月まで9か月間の決算は、積極的なM&Aによる事業拡大で売上高が22.3%増の2952億8100万円に増加、増収増加となどで営業利益も11.2%増の104億5500万円に拡大した。

5月に大手飲料メーカーから九州を中心とする輸配送業務を、10月には大手ガス販売会社の物流子会社から一般貨物の物流事業と通関事業を譲り受けて業務を開始したほか、物流企業の買収も積極化。

6月に北海道で農産物の物流を手掛ける三協物流荷役(北海道河西郡)、三協ロジスティクスを子会社化し、10月には全国規模で定温(冷凍・冷蔵)物流事業を手掛けるランテック(福岡県福岡市)をグループに迎えた。ランテックは1000台超の冷凍・冷蔵輸送車両と2万坪の定温倉庫、半世紀以上にわたる定温物流のノウハウを保有している。

一方、財務の健全性確保に向けた取り組みとして、4月に不動産投資法人(私募リート)の運用会社「センコー・アセットマネジメント」を設立。今後、組成する私募リートに自社の物流センターを組み入れることで設備資金を調達し、物流センター事業の拡大・成長につなげる。

物流センター事業では、ホームセンター向けの物流業務拡大のため5月に田原本物流センター(奈良県磯城郡)に新倉庫を増設。6月には京滋地区で事業拡大を目的として守山PDセンター3号倉庫(滋賀県守山市)を、群馬県では同県初の免震構造を備えた物流センターとして北関東PDセンター(群馬県太田市)を7月に開設した。

また、中部地区では名古屋第2PDセンター(愛知県名古屋市)を竣工、10月から業務を開始し、現在は東北、関東、関西のほか、海外でもタイで新たな物流センターの建設を進めている。さらに、物流センター事業を強化する取り組みの一環として、関東・中部・関西・九州の都市圏を中心とした小口貨物の配送ネットワーク構築にも取り組む。

[センコー]2015年3月期第3四半期連結決算(単位:百万円)

 2015年3月期第3四半期2014年3月期第3四半期増減
売上高295,281241,35422.3%
営業利益10,4559,40411.2%
経常利益10,0938,74715.4%
当期純利益5,6305,5271.9%