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14年10-12月期業績

UPS、サイバーマンデーの小口貨物が12%増加

2015年2月5日 (木)

ロジスティクスUPSは5日、2014年10-12月の小口貨物取扱量が13億個(前年同期比8.1%増)となり、14年通期でも前年を6.8%上回る46億個になったと発表した。

ネットショッピングの利用が集中するサイバーマンデー(2014年は12月1日)の取扱量は、同社の想定を上回り12%増加した。同社は繁忙期対策として10万人の臨時従業員を雇用し、12月だけで5億7200万個の小口貨物を配達した。ピーク日の取扱量は3500万個に達し、平常時の2倍以上となった。

地域別でみると、10-12月期の米国小口貨物部門は取扱量が6.6%伸びたことから売上高が7.5%増の100億ドルとなったものの、繁忙期関連費用が想定を上回った影響でコストが増加し、報告ベースの営業利益は63%減の4億4000万ドルと伸び悩んだ。生産性の低下や契約輸送会社の運賃上昇、残業代・研修時間の増加も要因となった。貨物1個あたりの売上高は0.8%減少した。

国際小口貨物部門は、アジア発の輸出取扱量が減少したものの、欧州発が8.5%増と伸び、売上高は5.9%増の34億ドル、1日当たりの取扱量も4.3%増となった。報告ベースの営業利益は38%減の3億3500万ドル。

サプライチェーン・フレート部門は、ディストリビューション事業と北米の陸上混載・貸切輸送サービスを提供するUPSフレイトの成長で売上高が7.4%増の25億ドルとなった。年金の時価評価に伴う費用と医療給付債務の移管が要因となり、報告ベースの営業損益は2500万ドルの損失となった。