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米国日通、シカゴで総合物流施設を稼動

2011年5月16日 (月)

ロジスティクスシカゴ・ロジスティクスセンター・イースト(左奥)とウエスト(右手前)日本通運は16日、米国現地法人の米国日本通運がシカゴに新施設「シカゴ・ロジスティクスセンター・イースト」を竣工し、隣接する「シカゴ・ロジスティクスセンター・ウエスト」と併せた総合物流施設「シカゴ・ロジスティクスセンター」を稼動させたと発表した。

 

シカゴ・オヘア空港近くに竣工した「イースト」には、シカゴ郊外に分散していた海運貨物、倉庫配送、引越、情報システム、旅行の各部門を集約。また、2008年から隣接地で営業を行っていたシカゴ航空貨物支店の施設名称を「ウエスト」とし、両施設で、倉庫面積2万1097平方メートル、事務所面積6189平方メートル、従業員約200人となる大型総合施設「シカゴ・ロジスティクス・センター」として稼動。これにより、シカゴエリアで提供するサービス窓口を一元化し、ワンストップでの対応が可能となった。

 

これまで独立していた航空貨物と海運貨物のCFSを統合、24時間体制とし、コロンバス、デトロイト、インディアナポリス、ミネアポリス、ナッシュビルなど中西部地域への配送サービスを一本化、リードタイムの短縮を図るなど、利便性の向上を実現。さらに、綿密な輸送スケジュール管理が必要とされるデジタル機器や、自動車の生産部品などの航空貨物は、ウエストで行う仕分け・発送作業と、イーストの倉庫管理システムを連携させ、リアルタイムで在庫管理が可能なハイスピードロジスティクスを提供する。

 

イーストでは環境経営推進の一環として、米国グリーンビルディング協会(USGBC)が定める、建物の環境性能を総合的に評価するLEEDの認証取得に向けた取り組みも進めている。建設用地の選択から、建設資材のリサイクル促進、デザイン工夫による自然採光、節水・節電への設備・機器導入、ハイブリッド車の優先駐車場など、建築物として環境に配慮した。

 

■シカゴ・ロジスティクスセンター・イーストの概要
名称:米国日本通運シカゴ・ロジスティクスセンター・イースト
所在地:515E.Touhy Ave. Des Plaines IL 60018 U.S.A.
倉庫面積:1万42平方メートル
事務所面積:2826平方メートル