ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

売上規模5000億円、「欧米の競合と対等に戦える基盤」目指す

近鉄エクスプレス、APLロジを1416億円で買収

2015年2月17日 (火)

M&A近鉄エクスプレス、APLロジを1416億円で買収近鉄エクスプレスは17日18時、シンガポール船社のNOL(ネプチューンオリエントラインズ)傘下の海運会社「APLロジスティクス」の全株式を取得すると発表した。

買収額は1416億円(12億米ドル)で、買収資金は主に金融機関からの借り入れで賄う。APLロジスティクスの売上規模は1862億円(15億7800万ドル、2013年12月期)で、近鉄エクスプレスの今3月期見通し3100億円と合わせた売上高は5000億円程度となり、日本の物流企業グループでは今期6600億円を予想している日立物流に迫る。

近鉄エクスプレスによると、今回の買収はAPLロジスティクスが実施していた入札に参加し、最終的に17日に近鉄エクスプレスの落札が確定した。また、両社は2013年夏頃から提携を模索していた。

APLロジスティクスは、特にバイヤーに代わって複数の荷主拠点で生産された商品をコンテナに混載して輸送するバイヤーズコンソリデーションサービスを強みとしており、地域的には北米やアジアで強固な事業基盤を保有している。

近鉄エクスプレスはAPLロジスティクスを傘下に収めることで、「欧米の競合他社と対等に戦える経営基盤」の構築を目指す。6月に株式を取得するため、今期業績見通しは変更しない。

APLロジスティクスはアメリカンプレジデントラインズ(APL)の姉妹会社。NOLが1997年にAPLと合併した後、01年に設立された。