
▲JRコンテナから魚活ボックスをトラックへ載せ替える様子(出所:日建リース工業)
フード日建リース工業(東京都千代田区)は16日、活魚輸送専用コンテナ「魚活ボックス」を用いた鉄道活魚輸送の実証を実施し、三重県尾鷲市から東京・豊洲市場まで35時間の輸送で生存率100%を達成したと発表した。JR貨物の鉄道輸送を幹線に組み込んだ活魚物流モデルの実現可能性を検証した取り組みで、2030年に懸念されるトラック輸送力不足への対応策として位置付ける。
実証では養殖真鯛を対象に、産地から市場までの一貫輸送を実施した。尾鷲市の養殖場から岐阜貨物ターミナル駅まではトラックで輸送し、岐阜から東京貨物ターミナル駅まではJR貨物の鉄道コンテナ輸送で幹線輸送を担った。その後、東京貨物ターミナル駅から豊洲市場までを再びトラックで運ぶ形とした。産地から市場までの輸送時間は35時間だったが、斃死(へいし)は確認されず、納品時の活魚の状態も良好だったという。

▲養殖場での積み込み作業(出所:日建リース工業)
今回使用した「魚活ボックス」は活魚輸送専用のコンテナで、水中の溶存酸素濃度をリアルタイムで監視し、基準値を下回ると自動で酸素を供給する機能を備える。水量は1200リットルで、真鯛の場合は専用カゴを使用し1台あたり160-200尾を収容可能。輸送時はバッテリー駆動で稼働し、最大33時間の連続運転が可能としている。
活魚輸送は専用車両と熟練ドライバーを必要とするため、車両の老朽化や担い手不足、高齢化による廃業など構造的な課題を抱えている。同社は今回の実証について、幹線輸送を鉄道へ転換することで輸送力の安定確保が期待できるほか、CO2排出削減など環境負荷低減にもつながる可能性があると指摘する。今後は輸送時間の短縮やオペレーションの改善を進め、鉄道・トラック・フェリーを組み合わせた水産物流ネットワークの構築を目指すとしている。
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