拠点・施設三井不動産と日鉄興和不動産は16日、京都府八幡市で大規模物流施設「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」を着工したと発表した。両社による物流施設の共同開発は「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」に続く2件目。2027年8月末の完成を予定する。
同プロジェクトは、同敷地南側で計画する「MFLP・LOGIFRONT京都八幡II」と合わせた総延床面積が24万平方メートルに達する大規模物流拠点となる。IIは26年10月の着工、28年9月末の完成を見込む。京都・大阪・神戸を結ぶ関西の物流要衝に位置し、第二京阪道路・京田辺松井インターチェンジ(IC)から3.7キロ、新名神高速道路・八幡京田辺ICから2.8キロと幹線道路へのアクセスに優れる。将来的には新名神高速道路の全線開通により名古屋方面との連結も強化され、関西の東西物流を支える広域配送拠点としての役割が期待される。
施設は地上4階建ての鉄骨造で、Ⅰの延床面積は7万8155平方メートル。物流オペレーションの効率化を意識した仕様を採用する。1階トラックバースは車庫登録が可能な構造とし、倉庫、車庫、事務所機能を同一施設内に集約できるようにした。拠点分散による管理コストや移動ロスを抑え、運送事業者の営業拠点としての利用も想定する。各階のバースはロングウイング車の接車に対応し、床荷重は2.0トンフォークリフトの走行を前提に設定するなど、多様な荷主ニーズに対応できる設計とした。
作業環境面では上層階に空調を設置し、夏季の高温環境下でも作業負担を軽減する仕様とした。低層階でも将来の空調設置を想定した設計を採用し、テナントの初期投資抑制や改修期間の短縮を図る。
BCP対策としては最大72時間対応の非常用発電機や防災備蓄倉庫を備えるほか、周辺地盤より1.1メートルの敷地かさ上げを実施し洪水リスクへの対応を図る。環境面では屋根上に太陽光発電設備を導入し、ⅠとⅡを合わせて8メガワットの発電能力を計画する。最高ランクのZEB認証やDBJ Green Building認証、CASBEE Aランク評価の取得も予定している。
デザイン面では、桂川、宇治川、木津川が合流する地域特性をモチーフにした外観を採用し、地域景観との調和を図る。館内には地域資源である木材や竹を内装材として取り入れ、周辺環境との共生も意識した施設とする。
関西圏ではEC需要の拡大や広域配送網の再編を背景に大型物流施設の開発が続く。京都八幡は大阪北部や京滋エリアへの配送拠点としての立地優位性が高く、同施設も関西物流のハブ拠点として機能する可能性がある。今後のテナント動向や実際の運用効率が、同地域における物流不動産の評価を左右することになりそうだ。

▲MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ・Ⅱ」鳥瞰パース(出所:三井不動産)
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