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住友商事、露の石炭産地に鉱山機械の販売・サービス拠点

2011年5月23日 (月)

拠点・施設クズバス地域で稼働中の鉱山機械住友商事は20日、ロシアクズバス地域の中心・ケメロボ州に建設・鉱山機械、運搬機械販売子会社「スミテック・インターナショナル社」のクズバス支店を開設したと発表した。同地域に鉱山機械の販売・サービス拠点を設けるのは日本企業で初。

 

1月にモンゴルで大型鉱山機械を受注したことに続き、鉱山機械の販売・サービス事業を強化するもの。住友商事はロシアで2001年にスミテック社を設立して以来、極東、シベリア、北西連邦管区の広大なテリトリーで、コマツ製建設・鉱山機械、運搬機械の販売事業を拡大してきた。特にこれまで、クズバス地域の有力顧客向けにはスミテック社のシベリア支店を通じ、コマツ製鉱山機械を多数販売。その営業・サービス力をさらに強化するため、1月からケメロボ州ケメロボ市に駐在員2人を派遣し、クズバス支店開設の準備を進めていた。

 

今回の動きは、コマツが大型鉱山機械用の技術サポート力強化のため今月、ケメロボ州にテクニカルサポートセンターを開設することと連動しており、コマツの商品力、技術サポート力とスミテック社の営業・サービス力で地域有力企業向けに鉱山機械の販売拡大を狙う。

 

ロシアは世界第7位の石炭生産国で年間約3億トンの石炭を生産しており、中でもクズバス地域はその6割を産出するロシア最大の石炭産出地となっている。同地域の石炭は良質とされており、ロシアからの輸出原料炭年間約1億トンのうち、約8割がクズバス地域産といわれている。

 

今年度は同地域で大型機械、部品、サービスなど55億円を売り上げる見込みで、2014年には100億円超の売上を計画している。