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ヤクルト本社、福島・岩手工場で出荷再開、放射性物質検査を開始

2011年5月27日 (金)

産業・一般ヤクルト本社は27日、東日本大震災の影響で生産を休止していた福島工場の製造ラインの一部復旧に伴い、6月17日からはっ酵乳「ソフール」「ヤクルト元気ヨーグルト」の全国出荷を再開すると発表した。一部施設の復旧作業を継続するため、「ミルミル」については、10月の生産再開を目指す。

 

また、16日から一部で生産を再開している岩手ヤクルト工場では、被災により生産を休止していた「ヤクルトカロリーハーフ」「ヤクルト300V」「ヤクルトSHEs」を6月22日から、全国に向けて出荷を再開する。これにより、販売休止中の乳製品5品目6品種の出荷が再開され、同社乳製品全品の供給が可能となる。

 

さらに、同社ではこの機を捉え、放射性物質に対する自主検査体制を強化する。具体的には、茨城工場内により詳細に放射性物質を測定できる機器を新たに導入し、生産日ごとに原料水、各品種の調合液の放射線量を測定するなど、安全を確認した上で製品を出荷する。

 

放射性物質の自主検査については、東北・関東地区の乳製品4工場(本社福島工場、本社茨城工場、岩手ヤクルト工場、千葉ヤクルト工場)で生産した製品を対象とする。

 

茨城工場では、放射性物質をより詳細に測定できる機器を導入し、4工場で使用する原料水、各品種の調合液について、放射性物質の検査を生産日ごとに実施し、厚生労働省が示す暫定規制値以下であることを確認した上で製品を出荷する。4工場では、生産環境の放射線量検査を毎日実施し、生産工場として適正な環境であるかを確認した上で、製品を出荷する。

 

乳製品全品の出荷再開に伴い、4工場以外の乳製品工場で生産された製品、ジュース・清涼飲料に対しても、検査機器を使用して定期的に原料水や製品サンプル検査を行う。