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韓国・釜山港、放置船舶問題解決に無人飛行機投入

2015年4月6日 (月)

国際韓国・釜山港湾公社は4日、無人飛行機で20年間続いていた蓬莱洞水揚場の長期係留・放置船舶問題を解決する、と発表した。

蓬莱洞水揚場や青鶴岸壁など釜山港内のバージ船係留地はこれまで、中大型の工事用バージ船や建設機械が場所を占めていたことから、港湾施設を正常に運営するのに支障をきたしてきたほか、「セウォル号」沈没事故以後、港湾・海運の安全に対する関心が高まり、蓬莱洞水揚場の施設能力を超える無断係留船舶や第4航路通航船、入出港旅客船との衝突事故に対する懸念が増大していた。

このため同公社は2014年から係留地の正常化に向け、海上交通管制センター(VTS)による入管統制を実施する一方、現場調査を実施して長期係留・放置廃船を調べ、海外への売却や他の港への移動、敗戦処理をするために関係会社と対策を模索していた。

韓国で超精密カメラを装着した無人飛行機を港湾監視用として釜山港上空に飛ばすのは初めてで、長期係留・放置廃船の現況把握といった効率的な港湾監視を行う。

同公社のパク・チュンシク運営本部長は「無人飛行機のような最新装備を投入するのも大きな効果があったが、何よりも釜山港の難題をともに解決しようとするパージ船や建設装備の会社の積極的な協力で、蓬莱洞水揚場の解決の糸口がつかめた」と話した。