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日販、国内出版向けに欧米大手書店への販路提供

2015年4月6日 (月)

荷主日本出版販売(日販)は6日、子会社の日販アイ・ピー・エスが日本の出版社向けに、欧米の大手書店に書籍を販売するサービスの提供を開始した、と発表した。

「クールジャパン」の盛り上がりや円安傾向から海外マーケットへの注目度が高まる一方、欧米の書店流通システムは、マージン体系や営業スケジュールが日本と大きく異なるため、日本の出版社が自ら販売に乗り出すには高い障壁があった。

日販アイ・ピー・エスは、欧米で書店営業ネットワーク、物流・商流インフラを整備し、現地の出版社と同等の販売ルートを提供できるサービスを開発。日本の出版社は、このサービスを利用することで米国のバーンズ&ノーブル、イギリスのウォーターストーンズ、WHスミスといった大手書店チェーン、アマゾンなどのネット書店、ウォルマートなどの量販店や専門店へ書籍を販売できるようになる。

また、現地書店側も日本の本を個別に輸入することなく、現地のタイトルと同様に注文するできる。

サービス開始に伴い、日販アイ・ピー・エスは14日から16日まで開催されるロンドンブックフェアへ出展し、現地書店からの受注活動を行う。さらに5月のブックエキスポアメリカ、10月のフランクフルトブックフェアといった主要な国際ブックフェアへの出展を通し、日本の書籍の拡販を図る。