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インプレスR&D、デジタル書籍の書店向け委託流通を開始

2016年1月25日 (月)

荷主電子書籍とプリント・オンデマンド(POD)による印刷書籍のハイブリッド出版を展開するインプレスR&D(東京都千代田区)は25日、自社開発した技術を用い、デジタルファースト書籍の全国書店向け委託流通を開始する、と発表した。

同社のPODによる印刷書籍の販売は、これまでアマゾンなどオンラインストアを中心に展開してきたが、一般書店から多くの注文が寄せられていたことから、リアル店舗向けの提供をはじめることにした。

自社開発技術を用いて出版したタイトルの中で販売実績の優れたタイトルを、取次社経由で全国の書店に委託流通する。

これにより、読者の利便性が向上するほか、新興の電子書籍市場でしか流通していなかった商品を一般書店でも扱えることになる。

電子出版で販売し、その結果をもとに一般書店への委託流通の判断を行う、という段階的なマーケティングが可能になり、出版産業が抱える返品率の課題改善につながることを期待する。

1月末から日本出版販売とトーハンを通じ、委託方式で実施。第一弾として、昨年末に発行し売れ行き好調な「僕が伝えたかったこと、古川享のパソコン秘史」(古川享著)を含む3タイトルを販売する。