拠点・施設ヤマハ発動機は14日、欧州、米国で表面実装機(サーフェスマウンター)の販売を拡大する目的で、「表面実装機」や「産業用ロボット」「電動車イス」の製造・販売を行うIM事業の新会社を設立すると発表した。
このうち欧州の新会社は今月中に設立し、社名を「ヤマハモーターIMヨーロッパGmbh.(YIME)」とし、ドイツのノイス市に本社を置く。一方、米国の新会社は8月に設立し、社名を「ヤマハモーターIMアメリカ(YIMA)」とし、ジョージア州ケネソー市に本社を置く。
欧米での同社の表面実装機の販売は、1994年からオランダのフィリップスE.M.T社(現アセンブレオン社)へのOEM供給の形で展開していたが、09年からはヤマハの自社ブランドによる販売・サービスも開始している。
今回設立する新会社では、欧米の表面実装機市場でのヤマハブランドの浸透を図るとともに、直販体制、代理店サポート体制を強化することで販売力を上げ、市場シェアの拡大を目指す。
欧米での販売拠点の設置により、日本、中国、東南アジア市場を含めたグローバルな販売・サービスネットワークが構築できるため、同社では「これまで以上にきめ細かい顧客サポートが可能となる」としている。