財務・人事アルプス物流が28日に発表した前3月期決算は、主力の電子部品物流事業で海外ビジネスの拡大が進み、消費物流事業の減益をカバーして営業利益が7.9%増(前期比)の48億7600万円となった。
電子部品物流事業では、韓国で輸出入貨物の取扱拡大に向け、釜山に事務所を開設し、IATAの航空貨物代理店ライセンスの取得など体制強化を図った。
また、海外ビジネスの拡大に伴う取扱貨物量の増加に対応するため、中国(香港、大連、無錫)、タイ、米国、メキシコなどで倉庫を拡張。
欧州では、初の現地法人「アルプス・ロジスティクス・ヨーロッパ」をドイツのドルトムント市に設立し、昨年10月から倉庫業務を中心に事業を開始した。今後、輸出入業務の立ち上げなど欧州ビジネスの基盤作りを進める。
今期は物流インフラの拡充、国内外が連携したグローバル営業の展開で、取扱貨物量の確保・拡大を図り、売上高910億円(6%増)、営業利益48億円(7.7%増)を見込んでいる。
[アルプス物流]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減率(%) | ||
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売上高 | 85,828 | 78,842 | 8.9% | |
営業利益 | 4,457 | 4,132 | 7.9% | |
経常利益 | 4,876 | 4,430 | 10.1% | |
当期純利益 | 2,544 | 2,119 | 20.0% |