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国交省、災害時の船舶活用円滑化へ調査報告

2015年4月30日 (木)

ロジスティクス国土交通省は28日、「災害時の船舶活用の円滑化の具体的方策」の調査報告をまとめ、公表した。

最終報告では、「平時事業からの離脱を円滑化する具体的方策」と「災害時の船舶活用に関する実務手順の円滑化方策」を柱としてとりまとめたもので、平時事業からの離脱を円滑化する具体的方策としては、既存航路の活用をはじめ臨時航路の開設などの民間船舶活用の基本的な考え方、事業者が通常の運航から離脱する場合の船舶のさまざまな活用パターンを整理した。

中でも、特に実務上困難な度合いが高いとみられる「複数事業者間の協力による輪番制」は、実際に事業者間で検討を行い、活用に際して具体的に調整が必要な論点を明らかにした。

災害時の船舶活用に関する実務手順の円滑化方策としては、四国運輸局が高知県と連携。高知港をモデルとして作成した災害船舶活用実施要領を作成するとともに、各港で災害時に船舶を受け入れて活用するための実務手順に関するマニュアル策定の促進に向け、機材や人的資源などの手配・連絡体制などまとめたガイドラインを作成した。

併せて活用可能な船舶を迅速に選定するために船舶と港湾のデータを集約したプログラムを構築しており、防災訓練などの機会も活用しつつ、災害時の円滑な船舶活用に向けて平時から取り組みを進める、としている。

■最終報告書
http://www.mlit.go.jp/common/001088267.pdf