伊藤ハム、グループ再編、7月に物流機能会社設立

フードグループ再編に取り組む方針を4月に示していた伊藤ハムは16日、物流機能や西日本エリアの加工食品事業など、再編の具体的な内容を固めた。

物流事業は、新設子会社として「アイエイチロジスティクスサービス」を兵庫県西宮市に設立し、食肉加工品、調理食品の保管、出荷、配送を中心に、伊藤ハムグループの輸配送業務、荷役業務の受託事業を一括して担う。資本金は9000万円で、7月1日付で設立し、10月1日から営業を開始する。

向こう3年間の業績は、2012年3月期（半期）に売上高40億円、営業利益2000万円、13年3月期に売上高120億円、営業利益2億円、14年3月期に売上高150億円、営業利益3億円を目指す。

グループ支援機能としては、物流分野のほか、グループの人事関連業務を担う業務支援機能会社として、伊藤ハムヒューマンサービスを兵庫県西宮市に設立し、人事関連業務、人事システムの構築・運用を一元化する。

また、九州地区、中四国地区の加工食品事業を再編し、新たに伊藤ハムウエストを佐賀県基山町に設立。伊藤ハム販売から九州エリア、中四国エリアの加工食品事業を引き継ぐ。

このほか、伊藤ハムデイリーが伊藤ハム食品を吸収合併する子会社事業の再編にも着手し、事業効率の向上を図る。合併期日は10月1日。