鴻池運輸、国内物流で利益55％拡大

ロジスティクス鴻池運輸が11日に発表した前3月期決算は、鉄鋼分野で生産工程請負業務、製品輸送業務が増加し、外国人観光客の増加に伴う空港関連業務の好調、医療関連分野の伸長などにより、増収増益。

国内物流では、配送先店舗数の増加でコンビニエンスストア向け商品取扱業務が伸長したほか、オフィス用品配送センター業務が期間を通し好調に推移。食品原料の長距離輸送業務を獲得したことなどにより、1.7％の増収となった。部門利益は、2013年3月に竣工した定温流通センター、アパレル専用倉庫の立ち上げ費用が解消したことや、車両の大型化や配送網の見直しによる配送効率の向上などにより、54.7％の大幅な増益となった。

今期は鉄鋼、食品関連分野で新拠点開設による業務獲得と物流ネットワーク再構築による輸配送業務の拡大に取り組む。また、連結子会社化した九州産交運輸の通年寄与や医療機器輸送業務の深耕化により、医療関連分野を伸ばしていく。

さらに、海外拠点の連携強化でクロスボーダー輸送の拡充を図ることで、グローバル展開も加速させ、売上高2530億円（3.3％増）、営業利益105億円（12.2％増）、最終利益63億円（15.8％増）を見込む。

［鴻池運輸］2015年3月期連結決算（単位：百万円）