ロジスティクス鴻池運輸が10日に発表した前3月期決算は、食品物流の新拠点開設で取り扱い量が増加したほか、関西国際空港の国際線増便を受けて空港関連業務が好調に推移し、増収増益となった。
鴻池運輸 | 2016年3月期本決算 |
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累計(百万円) | (前年同期比) | 対売上高利益率 | 直近3か月(百万円) | (前年同期比) |
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売上高 | 252,550 | 3.1% | 61,766 | 1.7% | |
営業利益 | 10,264 | 9.7% | 4.1% | 1,783 | 14.4% |
経常利益 | 10,714 | 11.7% | 4.2% | 2,056 | 24.5% |
当期純利益 | 6,411 | 17.9% | 2.5% | 597 | -28.1% |
また、静岡県と岡山県に大型流通センターを開設し、物流網を拡大。分別リサイクルが困難な混合廃棄物の処理に強い日鉄住金リサイクル(現・ASRリサイクリング鹿島)を子会社化し、環境関連サービスを強化するなど、国内営業基盤の強化に注力した。
今期は鉄鋼関連分野で昨年子会社化した新規連結会社が通年寄与し、鋼材輸送業務が増加する見通し。また、設備老朽化対策工事の獲得、事業譲受に伴う業容拡大も想定。食品・生活関連分野では新拠点開設による取扱量増加、海外関連分野でベトナムにおけるトラック輸送業務の拡大、空港関連分野でインバウンドの増加継続に伴う業容拡大を織り込み、売上高2660億円、営業利益110億円、経常利益111億円を見込む。